薬膳とは？

薬膳は中医学の理論にもとづいた治療法のひとつです。（中医学の治療法は他に、薬（漢方薬）、鍼灸、気功などがあります）

薬膳というと、「苦い薬臭い料理」「自分で作るのが難しい特殊な料理」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

薬膳は、食べる人の体質やその時の症状、季節、環境などに合わせてとるオーダーメイドの食事と考えるとわかりやすいです。

食事なので薬のようにすぐ効くということはありませんが、 毎日の食事に薬膳の考え方を取り入れれば、身体のバランスが整って健やかに過ごせ、病気の予防を目指すこともできます。

では薬膳を学ぶとは、具体的にどうすればよいのでしょうか。

下記の①②を同時に進めていくことが、薬膳を身につけるコツだと思います。

（巷では②だけがクローズアップされていることが多いようです。）

①自分の体質・症状を知る

　中医学（中国の伝統医学）を学ぶことで自分の「からだ」と「こころ」について理解を深める。自分の体質・その時々の症状を知り、生活習慣や食べ方を見直す。

②食べ物の効能・性質を知る

　食材の知識を身につけ、自分の体質・その時々の症状に合う食材を適切に選べるようになる。ひとつひとつの食材には全て効能があり、普段スーパーで買う食材でも薬膳は実践できる。

体質やその時々の症状にあわせて、食べたり飲んだりするものを適切に選べば、それが「薬膳」になります。

あまり料理をしない・料理は苦手という方でも、生活に取り入れられることがたくさんあります！

 「薬膳茶」も気軽にできる薬膳のひとつです。